Hard Damage #01
三重県のお客様からの御依頼。
どうしても履きたいので何とかして欲しい!
お任せ下さい!とっ言ってはみたもの、
なかなかのダメージ具合…
#01 LEV’S 501XX
バックヨークからバックポケットがボロボロ。生地が劣化し、少し引っ張るとちぎれる状態。細糸で手縫いによる応急処置がされていて、これがまた厄介。
裏側からチェック。傷口(破れ)にリペアの天敵、接着剤での応急処置。コレは痛い!
御依頼主 曰く前所有者の方がムリクリ処置してしまったとの事。
※接着剤が何故リペアの天敵なのか?
A:凝固してしまった接着剤は、生地を痛めるだけでなく、ミシン針も通さない場合があるめ、リペア自体が困難になります。
手縫いによる応急処置部分の糸と、裏側に付着した接着剤を出来る範囲除去し、解体。
実はこの作業にかなりの時間を費やしました。
解体後、各パーツを2種類の当て布を使い分け、元の形状に整えていく。
ここまでのダメージになると、完全に色を合わせるのが困難ですが、元々の雰囲気を壊さないよう細心の注意を払い、薄くなってしまった部分の補強も兼ねつつミシンによる叩き開始。
元の形状に組み立て(縫製)。
そして完成。
お客様に大変喜んで頂く事ができました。